組対のデカ
げるのだ。


 つまり生前の被害者にトラブルなどがなかったかどうかを徹底して調べ、何かが出てきた場合、物証として取っておく。


 デカにとって捜査手法の基本は昔とまるで変わってない。


 単に今はパソコンやハイテク機器、それにNシステムやBIRIシステムなどがあり、刑事が事件を捜査する際に幾分やりやすくなっているだけである。


 特に殺人などになれば、デカたちは当然真っ先に動き出す。


 俺も刑事部ではなく組対部にいるとはいえ、そういったことは熟知しているのだった。


 警察も徹底して捜査を進める。


 俺たち組対が今すべきことは、歌舞伎町で確保した銃やシャブのサプライヤーの河村組と三嶋興業の関係者を取り調べることだった。


 あの危険な街で暴力団とそのフロント企業の関係者が動いたのは目に見えている。


 アンダーグランドで。


 組対部に異動になる前、公安部に在籍していた経験から、警察の裏が分かる。
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