GOLD LOVE
それだけ言ってさっさと帰ってしまった
ポツンと立っているあたしに声を掛けたのは
これからあたしが乗るであろう車の運転手
「お嬢、取り敢えず車に乗って下さい」
でもそれどころじゃない
学校ってどこの?
手続きしてなくね?
1人暮らしって家は?
今から探すの?
こんな時間に開いてる不動産屋ってあるの?
疑問と不安しか浮かんでこなかった
でもいつまでも突っ立っているのもどうかと思ったから
車の後部座席に乗り込んだ