消えた約束
約束
あっという間に時は過ぎて

別れの時、7月が来た。





最後もやっぱり大きな木の下。







「今までありがとう。」





「今までって何だよ?これからも
ずっと一緒だって言ってるじゃん。」







智希がしゃべるたび私の目の前が
涙で霞んでいく。










「向こう行っても、文通しような!」





「うん。絶対だよ!」










「それから~
また高校卒業する、5年後ここで
5時に会おっ。」




この5時って言うのには
ちゃんと意味があった。




いつも学校が終わって相談とか
聞くときはいつも5時だったから・・。







「わかった。本当に約束だよ?」





「うん。約束な!」











こうしてさよならと共に
私と智希は約束をした。







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