【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
それでも拓海さんは涼しげな表情を一切崩さず、書類をトントンと整理し続ける。



「何でそんなことわざわざ言いに来たんだ?
告げ口して上から睨まれるのはお前なんじゃねーの?」


「大丈夫、いずれ分かることだから!
オレは“余裕こいてるとお客奪われちゃうよ?”っていち早く忠告しに来てあげただけ。
出来レースなんてつまんないからね~」



うわぁ…ますます破天荒…。


ニッと口角を上げる、可愛らしくも挑発的な笑みは少しドキリとするほど。



「今度のプレゼンで決まるらしいから、お互い頑張りましょ♪」



三神さんはそんな見えない挑戦状をたたき付け、今度はにこりと微笑んだ。


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