【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
まいったなぁ…

一緒に仕事すればするほど、あのコのいい部分ばかりが見えてくる。


そしてその度に不安になっていく……。


こんなにウジウジするなんてあたしらしくない。



「せめて会う時間がもう少しあればなぁ…」



ため息混じりに独り言を呟きながら、調理部で頼まれた備品を持っていくために倉庫の扉を開けた。


すると、資料とペンを片手に棚の上に手を伸ばしている…


拓海さんがそこにいた。



「拓海さ……っ!」



──やばっ!!


つい名前で呼んでしまい、バッと口を手で塞いで辺りをキョロキョロ見回す。


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