【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
そう言ってからハッとして、回りをキョロキョロ見回して拓海さんがいないことを確認した。


そんなあたしを見てふふっと上品に笑った園田さんは、「そういう所ですよ」と言う。



「部長と遠慮せずに言い合ってるの、相川先輩くらいですもん。

なんか息が合ってるっていうか…お互い自然な感じですごく雰囲気がいいなって思って」



雰囲気がいい……?


目から鱗ってこういうことを言うのだろうか。


自分では全く分からなかったことを言われて、あたしはキョトンとしていた。



「そういう関係を築けるってすごく羨ましいです。私にはなかなか出来そうにないから…」



園田さんは俯き気味で、ほんの少し寂しそうな笑みを浮かべる。


そんな彼女の表情が少し気になった。


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