狼少女と初恋。
5章 迷い。

練習風景。



「~~~であるから…、だ。」

黒板には、
日本語とは思えない文字が
羅列している。
そんな時も、上の空。
いや、上のグラウンド?

…パァァン…。

…体育祭の練習かな。
半袖ハーフパンツの先輩が、
ピストル音に合わせ、スタートしている。

もう、10月か…。

那月を避け始めて
季節は巡り、秋になった。

もうすぐ体育祭。
全員参加の赤・青・白。
女子の先輩方は
『イタリアンカラー』の
はちまきを巻くのに
少し不満みたいで、
はちまきは
リボン結びが伝統。

他の学校よりも、
おしゃれで可愛い。
…これ目当てで、
桜華に来る子もいるみたい。







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