狼少女と初恋。


この声は私じゃない。

・・・・・・那月・・・。

そんな簡単な言葉で片付けちゃうの?

5ヶ月間、寂しくなかったの?


『電話じゃ埒が明かない。
 放課後、教室に来い。』

いつも以上に、
威圧的な声は
私を戸惑わせる。

こんなに意地悪言ったのに。
優しすぎるよぉ・・・。

私の初恋は
きっとフィナーレを迎える。

< 89 / 100 >

この作品をシェア

pagetop