君のコト、さらっていいですか…?
「い、いい!」

「乗れって!」

「やだ」

「乗れっつーの!」

私の腕を引く。

「いやぁーだっ!」

そして振り払う。

「なんでお前が逆ギレしてんの?」

「あんたが冷たいからでしょ!」

「じゃあどうすればいいんだよ…」

愼樹が頭を抱える。

「もういいじゃん、ほっといてくれれば

なんで愼樹がここにいるの?

もしや迷った?」

「んなわけねーよ、林田に

言われたんだよ、莉津探さないと

付き合ってもらうって」

文も強引だな…

「取り敢えず乗れって!」

「やーだっ!」

頑なに断る私の体が浮いた。

「ちょ、なにやってんのよ!///」

「このまま運んでやる」

それはまさにお姫様抱っこ状態。

< 114 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop