君のコト、さらっていいですか…?
「もー急にどうしたの、友ちゃん」

「あのさ、もし嫌なことだったら

悪いけど允貴さんってどういう人?」

「何…?急に」

「文と莉津と何か関係があるの?」

「ただの幼馴染だよ?」

「私には莉津がそれだけじゃない

気がしたんだけど…」

「うん、だってお兄ちゃんみたいな

存在だから!」

バンッ

友ちゃんがテーブルを叩く。

「そうじゃなくて!

何かあるんでしょ?

愼樹くんとくっつけない理由が…」

「どうして愼樹が関わるの?」

「莉津が恋に拒絶してるみたいに

見えるから」

胸が痛んでくる。
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