君のコト、さらっていいですか…?
「以上だよ、そんな私が今、允兄に

会ってる」

「莉津は悪くないよ?」

友ちゃんが私の手を握る。

「私が誰かと関わるのが、

恋をするのが、傷つくのを

拒絶してる理由だよ」

「そんなの…人生のひとつのこと

なんだよ?」

「私のせいで未来さんは…っ」

もう涙が出なくなってる。

言葉が出ないんだ。

允兄に会うのは凄く嫌だ。

だけど允兄は私に会いにきた?

こんな私に?

「莉津、もう背負わないでよ」

「どこまでも背負い続ける」

「そんなの…莉津が可哀想だよ!」

「じゃあ、そろそろ行くね。

お茶代置いてくから」

カフェをでて向かうのは

允兄のいる私の家。

重い足取りで向かうんだ。
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