君のコト、さらっていいですか…?
「だって…愼樹くん、莉津に

呼び出してもらおうと思って…」

「私が呼ぶよりも直接

呼んだ方がいいよ」

私が告白するみたいだし…

「昨日だって愼樹と話してたじゃん」

「あれは告白じゃなかったし…」

「しょうがないなぁ…いつ?」

「うーん、明日?ぐらい??」

「じゃあ明日昼休み!

校舎裏へ行くこと!」

「わかった…頑張る」

文はコクンと頷いて

ガッツポーズを見せる。

「文も告白かぁ…

フリートリオ脱退かぁ…」

友ちゃんがため息をつく。

そう私たち3人は産まれて17年、

彼氏がいないのだ。
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