あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




一見落着…かな…?



西崎は悔しそうに 走って行った。


人気者と一緒にいると ほんと大変だなぁ…。


「マジこえーなお前!」

「俺が見ても怖いし。」


後ろから拍手と言葉が 降ってきた…


ちょ、えっ!?見られてた?



「やっぱお前最高だわ!」

ニカッと笑う勇輝

「えぇ!?」


「百合、レディースのヘッドとか余裕じゃね?」


爽也も笑う。


何?幻滅じゃないの?



「ほら、あいつって基本調子乗ってんじゃん?女子も男子もみんなあいつの言うこと聞くし…で、俺が言っても聞かねぇしさ。お前がガツンと言ってくれて助かった、あいつあのまま大人になったら苦労するだろうし・・・」


わっ、勇輝そんな事思ってたんだ・・・
「うん。私も西崎は自分勝手過ぎて許せなくて…」
爽也はいきなり話に入って来る。
「こいつの言ってる事はよく分かんないけど、百合に何もなくて良かった。」

爽也がホッとする。


ボッ!!!

私は無意識に後ろを向く

ヤッヤダ。爽也がいつもの 三割増しで輝いて見える!


『カッコいい』が 初めて分かった気がする。

どーしよう…顔見れないよ




勇輝が私の顔を覗く


「何、考えてんのかなぁ?」


ギクッ!



バレてる感じ・・・?











< 114 / 310 >

この作品をシェア

pagetop