あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
下校時間過ぎてるし。
帰らなきゃ・・・
私がじゃーねと言って教室を出よーとすると腕の袖をグイッと掴まれた。
「っっ!?」
振り返ると、
「わりぃ、ちょっとテンパってた。とりあえずお互いを知るまで仲良くしよーぜ」
笑顔の黒川がそこに立っていた。
めちゃめちゃ意外だった
まさかそんな返しをされるとは!
「いい?」
イケメンらしくカッコつけとけばいいのに子犬の様な目線で見てくる・・・
「別にいいけど。」
黒川はパァーっと満面の笑みになった。
「やった!」
小学生みたい・・
何かヤンキーみたいなイメージなくなったなー…制服の着方はヤンキーだけど
私は少し挑発する
「言っとくけど、私今まで一度も男子の事好きになったことないから・・・」