あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



はい。

私、今空き教室の前で
うろうろしてます…。


だって、だって、だって


そんなん

顔合わせにくいじゃんかー


現在、7時27分・・・・。


勇輝より先にきて


待っとこうという寸法です。


でも、空き教室にさえ


入れないっっ!!


めっちゃドキドキしてるよ~

早く入らないと


勇輝来ちゃうじゃん!!


まあ、こんな早くは


来ないと思いますが…


よし。入るぞっ


ガラガラ


!?


勇輝がいる!


寝てるケドも・・・


え~何で何でー!!


ピクッ


勇輝の指先が動く


わっ、起きたかな…


「…ん~……スースー…」


ヤバい。


可愛い!!


何コレ~どこの星に


こんな可愛い寝顔で


寝るやつがいるわけ!?


ヤッバい、ツボー!


キュンキュンしちゃう。


いつも、かっこいいから…


「何、盗み見してんだよ?」



へ!?



「わっ、勇輝、起き…」


「さっき、起きた。」


ムクッと上半身を


起こす。



「そんなに見つめる程


かっこよかった?俺。」



何そのどや顔。


かっこよかったよっ!!


「強いて言えば、


可愛いかった…。」


顔が熱くなる。



また、私は馬鹿正直にっ



勇輝の顔が一気に


曇った。



!?







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