あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
*直人side
結局…こうなったか。
「何しょげてんだ?」
「実敦さん…」
「勇輝のことか?」
俺は頷く。
「しゃーねーじゃん?
あいつには彼女のが
大切だったんだろ?
それはそれで、男らしくて
いんじゃねーの?」
「実敦さん…」
そんな解釈が出来るように…?
「今まで小せえ男だったよ。
俺は!あいつが好きな道
選んだんだから、応援
してやればいんじゃね?」
「……。」
「っ!んな暖かい目で
見んじゃねぇ!まぁ
お前も、それぐらいに
解釈したれよ?」
「はい」
そーだよな?これだって
勇輝さんの一部分だ。
受け入れよう…。でも、
そっちを選んだんだから
ちゃんと幸せになって
下さいね…?
*梨央&遼太side
~遼太の家~
「いやー良かったね。
梨央ちゃん♪」
「何よ、私たちなんて
いらなかったんじゃない!」
「いや、あの俺が出した
ホットケーキをフォークで
グサグサ刺すのやめて
くれる?何か心折れる…」
「え、あ、ごめんね?
にしても、心配なんて
本当にいらなかったかもね」
「え?」
「だってお兄ちゃんが
妥協したことなんて、
今まで一度もないもの」
「あー、確かにね。
はぁ、俺も1人に絞って
みようかな?」
「は!?無理無理」
「梨央ちゃん、俺のこと
ナメすぎだよね!?」
「私は充サマだなぁ~」
「ちょ、シカトしないで!」
*充side
ふん。勇輝か…
まぁ信用出来るし。
あーでも、百合を渡したくねぇ!
…まぁ百合が好きなら
いっかな?