N&T





すべてを見られているような気さえする




真っすぐな目は私を逃がさなかった




だんだん近くなる日野さんの体




ドクンドクンと心臓の動きがはやくなる





「マナちゃん14番席へお願い」




その言葉でハッとした私は





「すいません少し抜けます」




「はい では」



といって私の目をつかんでいた目は離れてしまった





はぁと心の中で大きなため息をついた






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