家元の花嫁【加筆修正中】


「だって…ゆのちゃんもあんまり隼斗と顔を合わせないようにしてるみたいで…」


「…………そうかも」


「やっぱり、椿さん?」


「まぁ………そんなとこ?」


「まったく、昔のツケが今…回って来たのね?」


「仕方ねぇだろ!!過去は消せねぇんだし」


俺は茶杓を置いて、脚を崩した。


「ゆのちゃんに、嫌われたらどうすんの?」


「どうすんのって言われても…」


「もう、1か月ちょっとしか無いのよ?」


「分かってるって!!」



俺の誕生日は、3月17日。


家元継承権の消失日でもある。


実際、結婚しようと本気で思ったことは無い。


一生を縛られるなんて…ゴメンだ!


けど、最近…いや、ゆのに会ってから…本気で結婚を意識してる自分がいる。


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