家元の花嫁【加筆修正中】


私が呆然と立ち尽くしていると、


「じゃあ、そう言うことだから」


お母様が満面の笑顔で…


「あの、隼斗さんはこの事ご存知なんですか?」


「えぇ、今朝話したから知ってるわよ」


知ってるの!?


……でも、何も言って来ないよ?


何とも思って無いってこと?


お母様は部屋を出て行った。


今晩から……一緒に!?




その後すぐに使用人さんに促され…


荷物をはなれに運ぶ羽目となり…


今、まさに今!!はなれの前に…。


「ゆの様、こちらでございます」


ここが………2人の部屋?


高級旅館を思わせる造り。


はなれを囲む庭も手入れが行き届いていて…


さすが、家元邸宅の来客用。


玄関の敷居を跨ぐと…


家の中は和風モダンで統一されていて…


見ているだけで目の保養になる。




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