優しさの理由
俺は慰めるように


抱き寄せた鈴の頭をしばらくの間撫でていた




「ねぇ…空
ずっと一緒に居てくれる??」

『えっ…』


不意に向けられた質問に俺は言葉を失った。


「あたし…空に会わないとなんだかつまんないの。
だから毎日…なんか理由作って空に会いに来て…
今日倒れてる空を見たらすごく不安になって…」

『……』


俺は鈴の言葉を黙って聞いていた。


必死に話す鈴に返す言葉が見つからなかったんだ

「それでね、今日自分の気持ちに気付いたの!!
あたしは空が好きなんだって…空がいないとダメなんだって」

『……ありがとう。
でも俺こんな体だから…』


鈴の気持ちは嬉しい


だけど俺は健康とは程遠い体…


鈴を幸せには出来ない


< 20 / 23 >

この作品をシェア

pagetop