《中》マケイヌとカチネコ


「…汰輔よ。」

「……どうしたの…?…舞花…。」

「お主…まさかとは思うが…先のはわざとかの?」


 鳥肌が立つ程、穏やかすぎる声だった。


「……うん…。」

「そうか…。」

「……うん…。」

「悪霊退散─────っ!!」


 優しい微笑みが消えると同時に、汰輔を舞花の渾身の平手が襲った。


「……な…何を「真怨!!こやつを懲らしめるのじゃ!!」

「舞花っ!?どないしたんや急に「承知したアル!」


 俺は、喧騒を聞きながら紅茶を飲んだ。


───…いい天気だなぁ…。


 この日も、雲1つない綺麗な空だった。


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