《中》マケイヌとカチネコ


「あぁーっ!?」


 その直後に、俺の耳元で響いた、歌誌葉の叫び声。


「き…きき…祈衣華ぁっ!?」


 祈衣華はただ、にこにこしながら


「歌誌葉ちゃん、私のテントに遊びに来て下さい!」


 と言って、歌誌葉の手を握って目が笑ってない笑顔で、俺のテントを出て行った。


「………俺…今…?どうなった?」


 今一つ状況を飲み込み切れていない俺を残して。


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