遠い距離
俺が沙羅さんを連れて行ったのは自分の家だった。
女性を1人連れ込むのはマズいので、沙羅さんには外で待ってもらう様に頼んだ。
俺がここに来たのは他でもない。
『沙羅さん、コレを読んで下さい。……ここに全部記してあります。
……俺からは上手く伝えることが出来ないから……それを読んだらまた会いましょう。』
沙羅さんは無言でノートを見つめている。
『…分かりました。2日で読みます。
2日後に、あの喫茶店で。』
俺達はそう言って別れた。
重く暗い風がムワリと俺の傍をすり抜けた。