朝の吸血鬼(編集中)
神社の朝は早い。
新聞を運ぶバイクの音が街に届く頃には起きて
庭をはわいて
境内を掃除して
そして
朝だからもちろんご飯を作らなければならない。
『よし。出来上がり』
しかし
この少女は朝は6時30分に起き
掃除など一切せず
ただ朝ご飯しか作らない。
『煩いわね////』
実はそんな出来た人間では
無いのだ。
そして……
「なんだ……また卵焼き」
奥のドアから煙り立つ淡い炊事場へ入ってきた
少しお若いこのご老人が
ここの神主兼
少女の大叔父さんである。