悲しみの桜【短編】

美結の心

沈黙が続くなか、ようや

く美結が口を開いた。

「ねぇ、数週間前に何で

私があなたの前に現れて

声を掛けたか分かる??

」と言うと、美結は続け

た。

「あなたの瞳!人を寄せ

付けないオーラが出てい

るけど、どことなく寂し

そうな瞳をしてる。なん

だか私と同じ匂いがした

の。私の父親、ヤクザな

の!幼い頃から友達がで

きても、その事実を知っ

た瞬間、みんな私と距離

をおく!今でも同じ。友

達とか出来た事ないし、

いらない・・あなたの瞳

は仲間といる時は、もの

凄く優しい感じがした。

だから、この人なら私の

話聞いてくれるかもと思

って・・」と言って、俺

を見詰めてきた。その瞳

は悲しさが溢れ出ていて

、とてもとっても、切な

かった・・・
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