それでも私は君が好き



何も言わないってことは入ってもいいってことかな?




「んまあ・・・考えとくね?」




「よっしゃあああ!で、香坂さんは?」



「絶好に嫌よ。」



「マジかよ・・・」



ちょっと肩を落として寂しそうに歩く神崎君。




何事もなかったかのように歩く里緒。



横のお店を見ながら無口で歩く真壁君。



そんな三人を少し後ろから微笑みながら眺める私。




真っ赤な夕陽に照らさせてぎこちなく歩く四人だけ。




そんな関係がどことなく甘酸っぱくて



触れたら壊れてしまいそうな花を







私は高鳴る胸に抑えた。









それに気付いたのか





「後ろで何一人笑ってんの?」





私は真壁君の一言で我にかえった。




うわ・・・私、今すごく間抜けな顔してたんじゃ・・・




慌てて顔を触る。




「フッ・・変な人」



そう言って真壁君はまた前を向いた。




私は真壁君に顔を見られた恥ずかしさと笑ってくれた嬉しさとで




顔が真っ赤になった。




真壁君が・・・笑ってた。




それはしっかり目にやきついている。





私は改めて一緒に帰って良かったと思った。




視界が明るくなったような気がしたんだ。













< 15 / 28 >

この作品をシェア

pagetop