小さな幸せ


「惣!!元気だったか?」

「忠司、悪いな迎えに来て貰っちゃって。」

「今夜、泊まっていけるだろ?

 荷物車に積んだままでいいからさ、

 このまま会場行くから。」


空気が違うな。


懐かしい、中学まで此処で過した。


何年振りだろうか、仙台。


仲間達は元気だろうか。


窓から見る風景は立ち直りつつある街並みが

震災で大変だったことを物語っていた。


「着いた。車駐車してくるから先行っててくれ。」


ホテルの入り口降ろしてもらい結婚式会場に向かう

< 29 / 297 >

この作品をシェア

pagetop