赤い狼と黒い兎Ⅱ
男を見送った後、そんな事を話していた春架と麻友美。
『野田…仕事は終わったぜ?』
電信柱に身を預けている野田にそう声を掛けた。
「お疲れ様です。…さすが、仕事が早いですね」
『何人だ』
「今のも合わせれば、軽く20は越えてます」
『……。お前、何でここまで放っといた?』
野田を通り過ぎれば、隣を歩いてくる。
…あたしら、不思議な集団だな。
「放っといたんじゃありません。いつの間にか増えてたんですよ。…加えてあなたが抜けた、と噂も広まればね」