赤い狼と黒い兎Ⅱ
第9章



『……はぁ。』




あたし、今まで何回溜め息吐いたんだろう…。


親交を深めるために行われた今回の会は、途中から飲み会へと化した。


大人組はグイグイと現役に絡んでは飲ませての繰り返し。


瑠宇も瑠宇で、あたしに絡んだり亜稀羅に絡んだり暴れたり……。


何がしたいんだって言いたいくらい暴れまくるから、一発殴っておいた。


それからというもの、お酒の力と夜中って事もあって更にテンション上がるわ脱ぎ始めるわでこっちもてんやわんや。


これがmoonの歴代だったらもっと大変な事になってるだろうなぁ…。あぁ、考えただけでも恐ろしい。




『はぁ……』




今はとりあえずいろいろ落ち着いて、ゆっくりしてるところ。


誰が片付けやら、寝てる奴の介抱やらをしてやったと思ってんだか……。


当の本人達はグースカいびきかいて寝てるけどな。


まったく……。




『……そういえば、』




嶽…、来なかったな……。瑠宇の奴、誘わなかったのか?




『まぁ…いいか…』




アイツにもアイツでいろいろあるんだよな…。


それにしても、疲れたなぁ…。寝たいのに寝れないってなんなんだよ。


因みに今はソファーに横になってます。みんなは下で雑魚寝。


風邪引きたきゃ勝手に引いてろ。…フリースくらいは優しさで掛けてやったけどな。



< 230 / 360 >

この作品をシェア

pagetop