赤い狼と黒い兎Ⅱ
…まぁ、遅刻したあたしが悪いんだけど。
「早速ですが、本題に入ります」
『待て。一つ聞きたい』
「何ですか?」
ピンと伸ばしていた背筋を崩し、椅子に深く座る。
『お前、前は部長じゃなかったか?』
「ああ。昇格したんですよ。…あなた方のおかげで」
『……そうかよ』
つまり、こっちはお前の踏み台にされたと?ふざけんじゃねぇよ…。
今回もまた踏み台にされんのか?
そんなん死んでもイヤだね。
「…、とりあえず話しを聞いて下さいね」
『ヘイヘイ』
話し聞くだけなら、な…。