Love Story's+α
コンコン!
ガチャッ!
「お疲れさ…うわっ!乃亜さん泣いてる 。どうしたんですか?ヒロさんに苛めら れたんですか?」
入って来たスタッフにも言われて
「お前なぁ~乃亜、泣き止め。まるで俺が悪い奴と思われる」
「思われるじゃなく実際悪いんだから」
「シン、てめぇ」
「ハハハ…あ、で、何か用事だったんじゃねえの?」
「あ、忘れてましたよ。ぼちぼち打ち上げの方に」
「そうだな。わりと時間経ってんだな。 乃亜、いつまでも泣いてないで。マネー ジャーだろ」
ヒロの腕から逃れて
「うん、そうだね。ありがとうシン。さ 、みんなさっさと着替えてよ」
「ラジャー」
嵐がおどけたように敬礼を。
「ヒロもさっさとしてよ」
「今泣いた烏がもう怒ってる」
「何て?」
「フッ 何でもねえよ」
私の額にキスを落とし
「着替えるから外に出ろよな」
「わ、分かってるわよ」
楽屋を慌てて出る。