Love Story's+α


「……」

「乃亜」

「ヒ、ヒロ」

舞台にはヒロが

ギターの弾き語りで

「どうだった?今の曲」

「う、うん」

「ん?」

「よ、よかったよ、凄く」

そう、涙が出ちゃうほど。

「新曲?次のアルバムに入れるの?」

ヒロが舞台から降り私の方へ

「アルバムには入れない」

「えっ?だ、だって凄くいい曲だよ」

ヒロが私を抱き寄せ耳元で

「この曲は乃亜の曲だから。乃亜の為だけの」

「ヒ、ヒロ」

「う、うん?」

「今までありがとうな」

「えっ?」

「本当に今の俺達があるのはお前のお陰だ。俺は口下手だし、不器用だからアイ ツ等と何度もぶつかった。その度にお前がフォローしてくれて」

「ヒロ」

そんなの当たり前のことだよ。

私はみんなが、ヒロが大好きだから私に出来ることをしてるだけだよ。

「お前がいなかったらバンドも此処までやれなかったし…何より俺のことを俺以 上に理解してくれてるお前がいないと俺はやってけない」

「……」

「俺と結婚してほしい」

「……」

「乃亜と一緒に歩いて行きたい。乃亜に俺の夢を手伝ってほしい」

「ヒロ」

「どうかな?」

さっきまでの強気は影を秘めてちょっと心配げな顔で私の顔を覗いてる。

「ヒロ」

「ん?」

「私の夢はヒロと同じ夢を追いかけることなんだよ」

「乃亜」

ヒロの首に腕を回し引き寄せ

「いつまでも一緒に歩いて行きたい、何処までも」

そっと口づけて

「いつまでも私の為に歌い続けてね」




*Fin*


【作中に出てくる人物設定や歌詞はプレゼントした仲良しクリエーターさんご本人によるものです】




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