あたしだけの…

・教室

「じゃあ、もう式も終わることやし教室行って来い」


「ええー! 1人ぃ?」


「当たり前や! 俺は、片付けがあるねん」


「分かったぁ」


わぁ、ほんとだッ! みんなゾロゾロ教室に向かってる。


って・・・あたしの教室はどこ?


―ポンッ―


突然、肩を触られたので振り返ると4、5名の女子が立っていた。


「川崎ゆなちゃん?」


「へ? あ・・・うん」


「入学式出なかったんでしょ?

すんごい噂になってるよ。 度胸あるって

ねえ・・・あたし達と友達にならない?」


「うん。 なる!」


「あたしは、浜山里奈。 よろしくっ」

「わたしは、守岡優衣」

「わたしは、天野瀬名」

「わたしは、清水由香里」


「みんな、よろしくっ」


友達できた。 ラッキー♪


「あ、そうそう。 あたし達ね週に1回ターゲット決めて

1ヵ月経つまでいじめをするって決めてるんだぁ」


「いじめ?」


あたしは、その言葉に鳥肌がたった。


「そう。 いじめ。 これね、やってるとすんごく楽しいの!

もちろん、ゆなもやるよね?」


「へ?・・・あ、うん」


「よかったぁ! でなきゃ、ゆなをいじめなきゃだもんね~」


そしてあたしは、また鳥肌がたった。
< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop