聖石戦隊 キラレンジャー
「たかが高校生の部活で、セットもかなりしっかりしてるよな」
何十万もしそうな機材ばかりで、うかつに触れられない。
撮影中はこうやって三人で座って雑談している。
「ほら、あの部長の北山さんっているじゃん。彼の評判が良くて、中学のときに作った映画がぴゅあのコンテストで大賞とったらしいぜ」
「えー、ぴゅあってあの雑誌の? すごーい」
「ああ、来年は松竹梅に就職が決まってるとか。
それに認められたんだから陸ってすげえよ」
健介は自分のことのように嬉しそうに陸を眺めるが、哲平はまわりをキョロキョロしてばかりいた。
「だからこんな女優ばりに綺麗な女子ばっかり集まってるのか」
「哲平くん何しにきたのー?」
「ばか、出会いは突然だぞ。見ろ、あの子とか足元まですらーっと・・・」
「おい、タオル持ってきてー!」
「はい!」
そんな感じで、今日はついにラストシーン撮影。
台本通りに撮っていくのが北山のスタイルなので、最後の撮影になる。
スケジュールも滞りなく進み、これが最後のカット。
「飛び降りてくるカイト。出発の時間が迫っていることに気付くふたり、ここは同時に気付くようにね。
カイトの台詞、もう行くぜ。俺を待っている人たちがいるんだ。
マイは眼鏡を外して台詞。さすがね、私はそんなあなたが好きよ、振り向いてくれるまで待ってるわ。
これは素直になれないふたりを象徴し、越える台詞なので一番心込めてね!」
北山の指導にも熱が入る。
何十万もしそうな機材ばかりで、うかつに触れられない。
撮影中はこうやって三人で座って雑談している。
「ほら、あの部長の北山さんっているじゃん。彼の評判が良くて、中学のときに作った映画がぴゅあのコンテストで大賞とったらしいぜ」
「えー、ぴゅあってあの雑誌の? すごーい」
「ああ、来年は松竹梅に就職が決まってるとか。
それに認められたんだから陸ってすげえよ」
健介は自分のことのように嬉しそうに陸を眺めるが、哲平はまわりをキョロキョロしてばかりいた。
「だからこんな女優ばりに綺麗な女子ばっかり集まってるのか」
「哲平くん何しにきたのー?」
「ばか、出会いは突然だぞ。見ろ、あの子とか足元まですらーっと・・・」
「おい、タオル持ってきてー!」
「はい!」
そんな感じで、今日はついにラストシーン撮影。
台本通りに撮っていくのが北山のスタイルなので、最後の撮影になる。
スケジュールも滞りなく進み、これが最後のカット。
「飛び降りてくるカイト。出発の時間が迫っていることに気付くふたり、ここは同時に気付くようにね。
カイトの台詞、もう行くぜ。俺を待っている人たちがいるんだ。
マイは眼鏡を外して台詞。さすがね、私はそんなあなたが好きよ、振り向いてくれるまで待ってるわ。
これは素直になれないふたりを象徴し、越える台詞なので一番心込めてね!」
北山の指導にも熱が入る。