聖石戦隊 キラレンジャー
「待ちやがれ!」

接触部分を炎が駆ける。

闇は消え、風がおさまる。

「俺の大事な仲間に、手を出すな」

ぴっと悪魔を指差す、哲平。

「佐々木くん、あなた馬鹿ね。そんな堂々としないで、先手必勝すれば良かったのに」

「正義のヒーローは、かっこよくないとヒーローじゃないぜ」

悠月が笑って陸の腕に触れると、彼はため息をついた。

「東に任せて逃げてる時点でかっこよくないだろ」

「ヒーローってのは、遅れて登場するもんだ。そうだろ柿崎?」

「じゃあ、一歩遅い僕が、本物のヒーローだな」

と、木の上から飛び降りてきたのは健介。
悠月と陸をかばうように立つ。

「私は卑怯者です。悠月ちゃんは私を守ってくれたのに、私は逃げてしまった・・・。
でも、もう迷いません」

哲平と悪魔を挟んで反対側、裏門側から姿を見せた春風。

「これ以上誰も死なせないし、ひとりにはさせない。
僕たちは仲間だ、柿崎」

健介と陸は頷く。

陸がマントを脱ぎ捨てると、緑のコスチューム。

5月の戦士エメラルド、キラグリーン。

哲平と春風もやって来て、5人並んだ。



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