ようこそ!マル質番外編

月夜と愉快な仲間たち?

わらわらざわざわがやがやわいわい


「ああ、もうこんなに集まって・・・!」


苦笑いした月夜の瞳は、しかし嬉しげに瞬いている。


真っ暗な空に煌々と輝く月は満月。


その下で桜によく似た巨木が満開に咲き誇っている。


木の幹や枝振りこそ桜にそっくりだが、その花は大きくて拳大である。


円みを帯びた花弁は白銀。月光を浴びて蛍のような淡い金色にも見える不思議な色合いだ。


その周りを取り囲んで騒ぐ、異形のモノ達・・・


「まったく・・・


椿様のお陰で余計な時間を費やしましたからね。」


嫌みを込めて様を強調した月夜は、白梅を肩に乗せたままふうわりと混雑する地面に降り立った。
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