ようこそ!マル質番外編
「助けてくれぇ・・・!」
その時ぱん!っと手を叩く音が響き渡り、火の玉は一つ一つすうっと消えて行った。
最後まで残っていたのは恨み言を履き続けていた紅い火の玉で、
消えるその瞬間、彼の顔をじぃっと見つめて涙を流した。
火の玉が消える瞬間、『仇を・・・』という小さく冷たい呟きが響き、彼はぞっとしたのだった。
「今のは一体・・・?」
『あれは哀れなネコたちの魂だ。
ヒトに酷い目に合わされ彷徨っている。
特に紅い魂はヒトへの恨みが強い。
あのネコは首から下を地中に埋められ飢えさせられた。
餓死する間際には、野良犬や烏に生きながらついばまれたのだ。』
「生きながら喰らわれたのか?」
しゃらり、と衣を引きずるような音がして、暗闇の奥から声の主が近づいてくる。
しかし更にその奥に一筋の光が宿り、その顔は逆光で見えないのだった。
その時ぱん!っと手を叩く音が響き渡り、火の玉は一つ一つすうっと消えて行った。
最後まで残っていたのは恨み言を履き続けていた紅い火の玉で、
消えるその瞬間、彼の顔をじぃっと見つめて涙を流した。
火の玉が消える瞬間、『仇を・・・』という小さく冷たい呟きが響き、彼はぞっとしたのだった。
「今のは一体・・・?」
『あれは哀れなネコたちの魂だ。
ヒトに酷い目に合わされ彷徨っている。
特に紅い魂はヒトへの恨みが強い。
あのネコは首から下を地中に埋められ飢えさせられた。
餓死する間際には、野良犬や烏に生きながらついばまれたのだ。』
「生きながら喰らわれたのか?」
しゃらり、と衣を引きずるような音がして、暗闇の奥から声の主が近づいてくる。
しかし更にその奥に一筋の光が宿り、その顔は逆光で見えないのだった。