夕日塔の約束
ガシッと夕穂の腕を掴み、引っ張る。


ハテナをフヨフヨ浮かべてる夕穂と、夕日塔の陰に隠れた。


ここだったら周りからは死角になってて、限られた場所からじゃないと見える事は無い。


「いいのか?夕穂。嫌だったら言えよ?」


念の為確認すると、夕穂のハテナの数が倍に増えた。


「嫌ならって………何が?こんなとこで何するの?日希」


「………チューしたい」


「ハッ!?//////な、何言ってるの!?さっきまで“帰ろう”言ってたじゃないっ!!//////」


火が点いた様に赤くなる夕穂に、ズイッと顔を近づけた。
< 274 / 323 >

この作品をシェア

pagetop