夕日塔の約束
私の名前は、野々谷 夕穂《ののや ゆうほ》。


極々普通な人生を歩んで来た、高校2年生です。


「稚鶴ーーー、今日英語当たるから教えてくれなーーい?」


「いいよ。その代わりお昼奢ってね」


「えっ!?高っ!!」


毎日稚鶴とバカ話し合って、楽しい毎日を送るのが堪らなく幸せな人生。


特に波瀾万丈な事も無く、ゆったりと過ごしていた。


………“あの時”だけを除いては……


「皆、聞いて聞いてーーーーっ!!」


稚鶴と話してると、クラスメイトの女子が教室に駆け込み、大声で叫んだ。


な、何だろう………?
< 3 / 323 >

この作品をシェア

pagetop