抱きしめたら充電完了!
俺は放課後、加奈子ちゃんと学校を歩き回りながら


昨日どうしてあんなとこで倒れていたのかを聞いていた


「昨日は気づいたらあそこでスッゴい空腹の中倒れてたんだ」


「倒れるまえはなんかされなかった?」


「何で?」

質問を質問で返された


「いや…………髪の毛さ……コンセントはえてっから」


加奈子ちゃんは俺の視線をおってそっと手で髪の毛を掴んだ


「……なにこれ?」


「引っ張ったらぬけるか?」


夕日の差し込む廊下で何ともおかしい会話をしていた


俺は柔らかそうな髪の毛をつかみていうか黒いコンセントをつかみ勢いよく引っ張った


「いったあぁあ!!」


叫び声が響いて近くを通っていった生徒が怪訝な顔をして通っていった


俺の手からはコンセントを引っ張った時に抜けたと思われる髪の毛が数本、ハラハラと落ちていった
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