あなただけを愛したい
*
翌日はバレンタインデーで、先生にはあげるつもりがなかったから、何も準備してなくて……
だから、早起きしてクッキーを焼いた。
とりあえず家にある材料で作った。
お昼からはバイトで、帰りにはまた先生が迎えに来てくれるって言うから、それをバッグに忍ばせて、バイトへ向かった。
梨花ちゃんには
「柑那っ!昨日のイケメンは誰!?」
と聞かれた。
なんて言おう。
別に先生だってことは言わなくてもいいし……
だからって……
いくら昨日“付き合う”って話になったとはいえ、“彼氏”と言うのも何だか照れる。
「好きな人」
間違いではない。
「そうなんだ。てっきり彼氏なのかと思ったよ」
「えっ!?」
「やっぱり図星?」
梨花ちゃん、鋭いなぁ。
といっても、昨日の時点では“好きな人”だったんだけど。
翌日はバレンタインデーで、先生にはあげるつもりがなかったから、何も準備してなくて……
だから、早起きしてクッキーを焼いた。
とりあえず家にある材料で作った。
お昼からはバイトで、帰りにはまた先生が迎えに来てくれるって言うから、それをバッグに忍ばせて、バイトへ向かった。
梨花ちゃんには
「柑那っ!昨日のイケメンは誰!?」
と聞かれた。
なんて言おう。
別に先生だってことは言わなくてもいいし……
だからって……
いくら昨日“付き合う”って話になったとはいえ、“彼氏”と言うのも何だか照れる。
「好きな人」
間違いではない。
「そうなんだ。てっきり彼氏なのかと思ったよ」
「えっ!?」
「やっぱり図星?」
梨花ちゃん、鋭いなぁ。
といっても、昨日の時点では“好きな人”だったんだけど。