あなただけを愛したい
「ぜってぇに飲むなよ」


「わかってるってば!」



心配してくれるのは嬉しいけれど……


窓を開けてまで言うこと?


そのまま窓が閉まったと思ったら、すぐに走り出した。


そのまま走り去っていく航の車が見えなくなるまで見つめていた。



さて、入るかな。


お店へ一歩足を進めた時



「やっぱ、あれが彼氏だったんだ?」


「えっ?」



声の方を振り向くと……



「竜一!」


「教師と付き合うとか、柑那もなかなかやるな」



やっぱりバレてたんだね。


学校のみんなにバレなかったことが、きっと奇跡だったんだ。


あっ、そうだ!



「もうあんなことしないでよ?」


「あんなこと?」



ほんとにわかっていないのか、わからないフリをしているのか、口の端に笑みを浮かべながら首を傾げる竜一。



「学校に押し掛けるとか」
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