あなただけを愛したい
あたしが今気になっているのは、そんなことより、昨日茜さんが言っていたことが真実なのか、そうじゃないのかってことで……


だからって、その真実を聞くのは――…


怖い。




どうしよう……




♪♪♪~



「わっ!」



突然手にしていた携帯がけたたましい音をたてて鳴りはじめたから、思わずそれをベッドの上に放り投げてしまった。


その携帯をもう一度手にする。


今日、航は一日部活だって言っていた。


時計を見ると、ちょうど六時。


今起きて、これから準備をするんだ。


その前に、あたしに電話をくれた……


きっとそう。



でも――…


昨日の今日で、出れないよ。


あたしにはそんな勇気はない。
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