君に伝える。
「ぶ、ぶあははははははは!!!!!」
「ぴゃっ!」
「ひー、ちょ、ゴメン面白すぎ!」
「………あ、ははは!あはははは!!!」
下り坂を自転車で下りながら、
あたしたちは笑っていた。
5分後―――――――――
「俺らさぁ、超いい友達だよな」
「そうだねぇ」
「佐藤と、俺と、喜田と、将器の4人」
あたしこの4人とずっといたいな…
高校になっても、大人になっても。
ずっと、友達でいたい。
ずっと、一緒にいたい。
「なぁ……行くなよ」
「へ?どこに?」
「…将器との、デート」
「彩菜の秘密がバラされないなら行かない」
「行かなかったらバラされんの?」
「分かんない。でも、そんな気がするの」
あたしが彩菜の秘密言っちゃったから。
断れっこないよ…
「じゃぁさ」
「うん?」