君に伝える。

彩菜 side










ピンチの彩菜です。


ただ今、襲われかけております。




遊喜に。



「彩菜さぁ、俺のこと好きなんだって?」
「好きじゃないよ」
「好きって言ってたじゃん。将器に」
「ウソに決まってんでしょ」
「本気だろ?俺には分かるよ」

ウソつけ。

分かってないだろ絶対。
あ、さては遊喜!
お前実は妄想癖があるな!!?

今彩菜が自分を好きだって思ってるだろ!
妄想してるだろ!!

うわー、気持ち悪いー。

麻子みたいなファンタジーで
可愛い妄想なら許せるけど!

「この前俺に襲われたときも、
 ちょっと喜んでたろ?」
「喜んでません。
 ちょっとどころじゃない、
 全く喜んでおりません」

変態だ!
絶対コイツ変態だ!!

お前中学生だろ!

もしかしてCity Boyなの!?
都会っ子なの!!?
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