君に伝える。

てか、さっき断ったよね?

「しません」

って言ったよね!?
何勝手にしちゃってんのキモイんですけど。

「リボンほどきまーす」

シュルシュルっという音がして、
リボンがほどける。

あー!!
今日せっかく綺麗に結べたのに!!!

コノヤロー……………

「やめて。うっとうしい」
「そういう言葉も愛なんだよね」
「違うから」

もー…
だから嫌なんだよ遊喜。

最初っから彩菜の体目当てだったし。

彩菜の好きな所聞いたら、

「俺細い子好きなんだよね」

だったし。

「キスしてよ、彩菜」
「彩菜って呼ばないでくれる?」
「なんで?」
「遊喜みたいなのに彩菜って呼ばれると、
 自分が汚れる」
「汚れるって、ヒドイなー。
 …とりあえず、キスして?」

うぇぇぇーーーーー。

遊喜の唇見てたら気持ち悪くなっちゃった。
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