モテヤンキーにコクられて
「おい……お前」



そして、そのまま教室に入ってくる。



キャーっ、どうしよう!



本音じゃないの! ホントは柴田先輩が来てくれるのを、すっごく楽しみにしてたのーっ!!



って言いたいけど、あたしは黙って席に座っていた。



そしたら……。



「美桜と一緒に帰るとか言うなよ? 俺が先約だ!!」



……ハイっ?



「ヤダ~、あたしが邪魔なんてするわけないじゃないですかぁ。

どーぞ、どーぞ。自由に持って帰って下さい?」



サナはニタニタといやらしい笑い方をしながら、あたしを柴田先輩の方へと突きだした。





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