LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
頭を下げ、お礼を言ってから、食事を始めた。

創作和食と御膳。

刺身は船盛になっていて、それも成美が分けてくれた。



「成美。食べたら庭を散歩しないか?2人で」



「ん…わかった」



“2人で”を強調したお父さんに、成美はどんな話なのか、少なからずわかってるのかも知れない。

元気と言えど、あまり食欲がなさそうな歩美さんは、誠之介さんに半分は残った料理を任せて居た。



「呑みますか」



成美がお父さんと出て行くと、誠之介さんがビールを片手に、目の前へと来た。

歩美さんも少しずつ、お尻を浮かせて、こちらへと来る。
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