LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
店では禁煙席に案内して貰い、ドリンクバーの前の席に陣取った。

成美のオレンジジュースと、芽ちゃんのジンジャーエール。

自分のホットを用意して、2人が注文したカルボナーラを待つ。



「成美はさ、産休はいつから取りたい?復活は…1年は無理よね」



突如、仕事モードになった芽ちゃんに、成美は「迷ってる」と答えた。

すると芽ちゃんは、指を鳴らして、鞄から託児所のパンフレットを出した。



「お店の傍に、生後半年から預かってくれる園があるの!それまでは、来れる日に、従業員チェックして貰って。その後は、健診や予防接種の日以外は、出勤してくれない?」



用意周到で、良い条件を出され、成美は嬉しそうにパンフレットを見始めた。
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