LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「お昼ご飯、食べて行く?」



「ううん。今日は帰るわ!
また明後日、来るからよろしく」



…“明後日”?

明後日って、何かあるのだろうか。

4月2日……あぁ!

私の誕生日だ。



「主役が食事を作るの?」



「デリバリー頼んで貰ってるから、気にしないで」



…誰に頼んだろ?

私は曖昧に頷き、永斗と永美をベビー布団に寝かせて、2人を見送った。

「フンギァー…!!」と泣き声が聞こえてリビングに舞い戻ると、永美の手が永斗の顔面を叩いていた。



「痛かったねっ」



2人の間に間隔を空けて、永斗を落ち着かせる。

永美は新生児にしてあまり泣かない。

…パパ似だね。
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